专利摘要:
脳脈管内の治療または診断の処置を行うためのデバイス。該デバイスは、先端部、基端部、およびそれらの間に延びるルーメンを有するカテーテルを備え、該カテーテルは、血管壁、血栓、アテロームその他の構造を係合するための拡張可能領域を備える。該デバイスは、カテーテルのルーメンを通じて長手方向に挿入可能な長尺状の伸縮部材(ガイドワイヤであってよい)をさらに備える。該長尺状の伸縮部材は、カテーテルの少なくとも一部を伸展させ、拡張可能領域を拡張した状態から虚脱した状態へ遷移させるように構成されており、カテーテルに対して基端側へ後退されることで、拡張可能領域を径方向に虚脱した状態から径方向、すなわち、側方に拡張した状態へと遷移させる。
公开号:JP2011516183A
申请号:JP2011503229
申请日:2009-04-03
公开日:2011-05-26
发明作者:エム. ストラウス、ブライアン;ジェイ. バルコ、ジェフリー;アール. ヘンソン、マイケル
申请人:リバース メディカル コーポレイションReverse Medical Corporation;
IPC主号:A61M25-00
专利说明:

[0001] 本発明は、一般に、血管内治療中、大脳血管および頭脳組織を保護するための装置および方法の分野に関する。より詳細には、本発明はインターベンション神経放射線治療用の装置および方法の分野に関する。]
背景技術

[0002] 閉塞性卒中、肺塞栓症、心筋梗塞、末梢血栓症、アテローム性動脈硬化症などの血栓塞栓症の疾患は、多くの人々に影響を与えている。これらの疾患は、米国における罹病および死亡の主要な原因である。血栓塞栓症のイベントは血管の閉塞を特徴とする。閉塞を引き起こすことのある血塊または血栓は、粘弾性(ゼリー状)であることがあり、血小板、フィブリノゲン、および他の凝固タンパク質からなる。また、閉塞は、閉塞の部位の上流の血管壁から取れた粥腫など、より硬質の物質であることもある。]
[0003] 血塊が動脈を閉塞するとき、組織虚血(組織への酸素および栄養素の送達の欠如)が発症することがある。閉塞が持続する場合、虚血は組織梗塞(細胞死)に進行することがある。血液の流れが急速に回復される場合、梗塞は生じないか非常に限定される。血流が回復しないと、四肢の損失、狭心症、心筋梗塞、卒中、認知または神経機能の損失、または死亡にも至ることがある。]
[0004] 血栓による静脈循環の閉塞は血液停滞を導き、これは数々の問題を引き起こすことがある。大半の肺塞栓症は、末梢静脈系において生じる塞栓によって引き起こされる。血流の回復および血栓の除去は、患者の健康福祉にとって重要である。閉塞した血管において血流を回復するために用いられる多くの既存の技術が存在する。一般的な外科技術の1つである塞栓摘出術には、血管を切開し、Fogarty(登録商標)カテーテルなど、先端にバルーンの付いたデバイスを閉塞の場所へ導入することが含まれる。このバルーンは、次いで、血塊を越えた点で膨張され、切開部の点に遮断する物質を平行移動させるために用いられる。外科医は、次いで、この遮断物質を除去することが可能である。そのような外科技術は有用であるが、患者を外科手術にさらすことは外傷性であり、可能であれば避けることが最良である。これに加えて、Fogarty(登録商標)カテーテルの使用は、カテーテルが抜去されるときに血管の内壁を損傷するという大きなリスクのため、問題である。]
[0005] 経皮的な方法も、血流の回復のために利用される。一般的な経皮的技術はバルーン血管形成と呼ばれ、典型的には導入カテーテルを通じて、先端にバルーンの付いたカテーテルが血管に導入される。この先端にバルーンの付いたカテーテルを、次いで、閉塞の点まで進行させ、狭窄部を拡張させるために膨張させる。バルーン血管形成は血管狭窄症を治療するのに適切であるが、急性の血栓塞栓性の治療には有効ではない。一定の伸展性のバルーンは、塞栓コイルまたは他の材料を脳血管性動脈瘤に巻くための、一時的な頚部ブリッジとしても用いられるが、しかしながら、膨張したバルーンは、通常、親血管を閉塞するので、患者はそのような虚血性のバルーン膨張を短期間しか許容することができず、神経脈管動脈瘤の塞栓術を正しく実行するには概して不十分である。]
[0006] 別の経皮的な技術は、血塊の近傍にマイクロカテーテルを配置し、血塊を溶解するストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、tPA、または他の血栓溶解剤を注入することである。残念なことに、血栓溶解は、通常、成功に数時間から数日を要する。これに加えて、血栓溶解剤は重篤な出血を引き起こすことがあり、多くの患者では血栓溶解剤を用いることは全く不可能である。]
発明が解決しようとする課題

[0007] 神経インターベンションのデバイスおよび処置は発達したが、閉塞した(すなわち、狭窄した)脳血管の遠位側の流れの迅速な回復の必要や、破裂した場合に重篤な神経学的障害または患者の死亡を導くことがある脳血管動脈瘤を治療するための改良されたデバイスの必要が依然として存在する。]
課題を解決するための手段

[0008] 本発明は、ヒトまたは動物の対象における疾患を治療するためのカテーテルデバイスおよび方法を提供する。
本発明では、カテーテルデバイスが提供され、このカテーテルデバイスは、基端と先端とを有する基端側シャフト部材と、基端と先端とを有する先端側シャフト部材と、先端側シャフト部材の基端に接続された先端と、基端側シャフト部材の先端に接続された基端とを有する拡張可能部材と、拡張可能部材を通じて延びており、a)第1の軸長を有する短尺構成と、b)第1の軸長より長い第2の軸長を有する長尺構成との間で遷移可能な可変長部材と、を備える。拡張可能部材は、可変長部材が短尺構成にあるときに拡張構成をとり、可変長部材が短尺構成にあるときに収縮構成をとる。一部の実施形態では、可変長部材は、湾曲した(軸方向に短い)構成と直線またはほぼ直線(軸方向に長い)構成との間で遷移可能である、湾曲した部材である。]
[0009] さらに本発明では、カテーテルデバイスは、約3フレンチ以下の外径を有するマイクロカテーテルを含んでよく、デバイスの先端領域の近傍の外部完全拡張/収縮要素が組み込まれている。マイクロカテーテルシステムに結合された、この拡張/収縮要素は、脳脈管内の様々な治療適応を与えることが可能である。それらの治療適応には、特に、動脈瘤における閉塞した流れの回復、血栓取除き、血栓溶解、および一時的な頚部ブリッジング/頚部リモデリングがある。一部の実施形態では、マイクロカテーテルは、血管吻合領域、異物取除き、または血管内フィルタ用の膨張手段を含むことが可能である。]
[0010] 一実施形態では、マイクロカテーテルは、カテーテルのルーメンと側面の孔とのうちの1つ以上を通じて治療用デバイスおよび診断用薬剤を送達するための手段を含むことが可能であり、これはこのシステムにさらに効用を追加する。デバイスの1つまたは複数のルーメンは、吸引または排液を可能とすることができる。]
[0011] この多効用マイクロカテーテルシステムは、先端および基端と、その長さ全体を通じたルーメンとを備える、軸方向に長尺状である管状構造として提供されることが可能である。カテーテルの長さは約150cmであってよく、100cm〜200cmの範囲であってよい。カテーテルは、要素が1mm(3F)以内に収縮される外径を有してよい。]
[0012] 外部の完全に(diametrically)拡張/収縮する要素(以下、拡張可能要素と呼ぶ)は、カテーテルシャフトの先端近傍においてカテーテルシャフトにほぼ固定されることが可能であり、様々な金属性もしくはポリマー性の材料、有孔、無孔、またはそれらの材料の組み合わせから製造可能である。この拡張可能要素は、設計の先端領域内に配置可能であるが、屈曲した血管を通じたガイドワイヤ補助ナビゲーションを改良するように、好適には先端チップから約3〜5cmに配置される。この設計は、拡張可能要素が最も拡張した構成において2mm〜10mm(ただし好適には2mm〜7mm)の外径を有するように提供される。]
[0013] 拡張可能要素を完全に収縮させるために、標準的な直径約0.254ミリメートル(0.010インチ)のガイドワイヤ(または他の適切な寸法)がカテーテルのルーメンによ
り導入され、1つ以上のルーメン狭窄部が、拡張可能要素のすぐ先端側に提供され、随意の狭窄部が拡張可能要素の近傍に配置される。これらの狭窄部を通じてガイドワイヤが配置されると、先端側の狭窄部に対し摩擦によって生じる十分な軸力を提供し、拡張可能要素を直径方向に収縮させる(また要素を直線方向に拡張させる)。ガイドワイヤは、カテーテルシステムの曲げ強度を増大することも可能である。基端側の狭窄部はガイドワイヤの位置を維持する際に有用であり、他の場合におけるようにカテーテルシステムの基端にガイドワイヤが固定されていない場合、有利なことがある。この要素内の先端側ルーメンには、螺旋状に配列された一定の長さのチューブ、一定の長さの蛇行したチューブ、第2のカテーテルを挿入可能な中央ルーメンを有する付勢されたコイル、伸縮自在なチューブセット、または蛇腹機構(拡張可能要素の長さと一致するようにカテーテルのルーメンの対応する長さを変更する)が提供されてよい。拡張可能要素の長さは、外部完全拡張構成において10mm〜50mmであり、その収縮した最小直径構成において12mm〜100mmの長さであってよい。]
[0014] 本発明の別の態様または実施形態には、使用の方法が含まれる。第1の実施形態では、デバイスは、部分的または完全に閉塞した血管内における血栓係合、血栓操作、および流れ回復に用いられることが可能である。この実施形態では、デバイスは、まず塩水(saline)によりルーメンを洗い流すこと(すなわち、プライミング)によって用意される。次いで、OD約0.254ミリメートル(0.010インチ)のガイドワイヤが、拡張可能要素の外径が(内側または下方へ)収縮するようにルーメン内に配置される。このシステム(カテーテルおよびガイドワイヤ)は、次いで、閉塞性血栓の部位へ一緒にナビゲートされる。カテーテルおよびガイドワイヤは血栓を通じて進行され、拡張可能要素が血栓内に配置される。血栓を通じて配置されると、ガイドワイヤは除去される(またはルーメン狭窄のために部分的に引き戻して除かれる)。これは、上記要素が血栓内で伸張して2つの目的、すなわち、1)血栓に絡み、血栓を外側に向けて血管壁に押しつけること、および、2)血栓の先端側の虚血領域に血流回復を生じさせること、を達成することを可能にする。これに加えて、閉塞性血栓より先端側の血管を評価するために診断用薬剤(放射線用、MRI用、または他の造影剤)がカテーテルルーメンを通じて投与されてもよい。]
[0015] 使用方法の別の実施形態では、カテーテルは目標を設定した血栓溶解を実行するために用いることが可能である。この実施形態では、デバイスは、まず塩水によりルーメンを洗い流すことまたはプライミングによって用意される。次いで、OD約0.254ミリメートル(0.010インチ)のガイドワイヤが、拡張可能要素の外径が(内側または下方へ)収縮するようにルーメン内に挿入されることが可能である。このシステム(カテーテルおよびガイドワイヤ)は、次いで、閉塞性血栓の部位へ一緒にナビゲートされる。カテーテルおよびガイドワイヤは血栓を通じて進行され、拡張可能要素が血栓内に配置される。要素が拡張すると、血栓は不動化される。血栓溶解剤または他の治療剤は、拡張可能要素の領域のカテーテルの壁に位置する側面の孔を通じて、直接血栓へ投与可能である。側面の孔は、カテーテルのルーメンとカテーテル外の環境との間を動作可能に連絡する。]
[0016] 使用方法の別の実施形態では、カテーテルは血栓取除きを実行するために用いることが可能である。この実施形態では、デバイスは、まず塩水によりルーメンを洗い流すことまたはプライミングによって用意される。次いで、OD約0.254ミリメートル(0.010インチ)のガイドワイヤが、要素の外径が(内側または下方へ)収縮するようにルーメン内に挿入される。このシステムは、次いで、閉塞性血栓の部位へ一緒にナビゲートされる。カテーテルおよびガイドワイヤは血栓を通じて進行され、拡張可能要素が血栓内に配置される。拡張可能要素は拡張し、血栓に係合する。血栓を拡張した要素に係合させた後、使用者は、血栓溶解剤を投与すること、狭窄部を通じてガイドワイヤを前進させることによって要素を収縮させること、またはその両方を行って、さらに血栓に絡ませること
が可能である。血栓をトラップしたカテーテルは、次いで、血管から除去される。これに加えて、使用者は、要素を拡張させたまま保持することを選択してよく、血管からカテーテルデバイスを除去してよい。最後に、カテーテルの側面の孔を通じた吸引によって、血栓除去を補助することもできる。]
[0017] 使用方法の別の実施形態では、カテーテルは動脈瘤または他の血管病変の一時的な頚部リモデリングを実行するために用いることが可能である。多くの場合、動脈瘤のコイル塞栓術中、遭遇される動脈瘤の頚部は広いと考えられ、一時的マイクロバルーンまたは植込型ステントなど、頚部ブリッジングデバイスが必要とされる。これらの頚部ブリッジングデバイスはコイルを適所に保持し、それらのデバイスが送達中に親血管へ落ちるのを防止する。バルーンは血管壁の内面に従い、コイルに対して平滑な表面を提供するが、恐らく長い持続時間に渡って血管を血流から封止する。そのような封止は、長過ぎる時間に渡って持続される場合、潜在的に破滅的な虚血の結果が存在する。動脈瘤にコイルを充填させた後、それらのマイクロバルーンは血管に対して収縮し、除去される。神経学ステントは、巻く処置中に頚部を橋絡することの可能な恒久的なインプラントであり、高価かつ取除き不可能であるが、それらを通じて血液を流すことが可能である。本明細書に開示の設計/方法の概念は、動脈瘤の頚部を通じて配置された拡張可能要素を備えたマイクロカテーテルを用い、径方向に要素が膨張して、頚部ブリッジを提供する。この場合の要素は、円筒状の外面部分の周りに無孔面を提供し、送達された塞栓術コイルに対し、より平滑な、開放されていない面を可能とする。他の実施形態は、カテーテルの中央部または先端部に、コイル送達マイクロカテーテルを(同軸に)動脈瘤へ導入する窓、切れ込み(skive)、孔、または裂け目を含むことが可能である。この実施形態では、カテーテルシステムは、典型的なマイクロカテーテルの直径3フレンチ(Fr)よりわずかに大きくてもよい(3Fr−5Fr)。]
[0018] 他の実施形態では、マイクロカテーテルは、吻合膨張または拡大、血管異物の取除き、一時的膨張、アテローム性粥腫を通じた流れの回復、および血管塞栓のフィルタリングに用いることが可能である、これらの目標は、マイクロカテーテルの作業ルーメンを通じて、それぞれ膨張バルーン、グラスパ、もしくはバスケットデバイス、強力メッシュ拡張器、または先端保護フィルタなど、適切な治療デバイスを挿入することによって対処することが可能である。]
図面の簡単な説明

[0019] 本発明の一実施形態によるカテーテルの側面図。まだガイドワイヤが中央カテーテルルーメンへ挿入されていないので、拡張可能要素はその完全に拡張した構成に付勢されたままである。
本発明の一実施形態による図1Aのカテーテルの側面図。ガイドワイヤはカテーテルルーメンへ完全に挿入されており、拡張可能要素は完全に虚脱した最小直径構成とされている。
本発明の一実施形態による図1Aのカテーテルの先端領域の詳細図。ガイドワイヤ狭窄部または開口部と、径方向に拡張した拡張可能要素とを示す。
本発明の一実施形態による図2Aのカテーテルの先端領域の詳細図。ガイドワイヤ狭窄部を通じてガイドワイヤが挿入されており、拡張可能要素は径方向に収縮している。
本発明の一実施形態において、最小直径構成にある血栓除去カテーテルが血管内の血栓の塊に向けて進行されるのを示す図。
本発明の一実施形態における図3Aの血栓除去カテーテルを示す図。カテーテルは、径方向に拡張可能な領域が血栓の両端を越えて延びるように血栓の中央部を通じて進行されている。
本発明の一実施形態における図3Bの血栓除去カテーテルを示す図。径方向に拡張可能な領域は血栓に接触しトラップするまで完全に膨張している。
本発明の一実施形態における図3Cの血栓除去カテーテルを示す図。径方向に拡張可能な領域は再度虚脱している。
本発明の一実施形態における図4Aの血栓除去カテーテルを示す図。血栓物質をトラップしたカテーテルは漏斗状のガイドカテーテルへ抜去されている。
本発明の一実施形態による、一時的な頚部ブリッジを形成するために脳血管性動脈瘤にわたって拡張した拡張可能なカテーテルを示す図。
本発明の一実施形態による、脳血管性動脈瘤の入口にわたって位置する拡張可能マイクロカテーテル要素を示す図。拡張可能要素は開口を通じて大動脈まで頚部ブリッジを形成し、塞栓コイルは動脈瘤内に配備されている。
本発明の一実施形態による、脳血管性動脈瘤の入口にわたって位置する拡張可能マイクロカテーテル要素を示す図。拡張可能要素は開口を通じて大動脈まで頚部ブリッジを形成し、一定の量の塞栓塊が動脈瘤内に配備されている。
本発明の一実施形態による、送達カテーテルが動脈瘤内にコイルを配備可能であるように拡張可能領域が動脈瘤の入口にわたって配置されたマイクロカテーテルの先端を示す図。
本発明の一実施形態による、拡張可能領域が一定の長さの脳脈管内に拡大したマイクロカテーテルの先端を示す図。カテーテルは、拡張可能領域内に蛇行した拡張可能な長さ部分を含む。
本発明の一実施形態における、硬質の粥腫の形成によって部分的に閉塞し、マイクロカテーテルおよびガイドワイヤが接近している一定の長さの血管を示す図。
本発明の一実施形態による、粥腫の中央開口を通じて進行された図10Aのマイクロカテーテルを示す図。
本発明の一実施形態による、粥腫の領域内に完全に拡大したため粥腫による制限を一時的に軽減している図10Aおよび図10Bのマイクロカテーテルを示す図。
本発明の一実施形態における、動脈瘤および部分的に出てきて親血管のルーメンへ突出する塞栓コイルを有する一定の長さの血管を示す図。マイクロカテーテルは出てきたコイルに向けて進行されている。
本発明の一実施形態において、動脈瘤および部分的に出てきたコイルの近傍における、完全拡大構成にあるマイクロカテーテルの拡張可能領域を示す図。
マイクロカテーテルの中央ルーメンを通じて進行したグラスパを示す図。グラスパは出てきた塞栓コイルの端部を捕らえており、拡張可能チップガイドカテーテルは捕らえられたコイルを受け入れるようにマイクロカテーテルを通じて進行されている。
本発明の一実施形態における、動脈瘤から部分的に出てくるようになった塞栓コイルに向けて進行されているマイクロカテーテルを示す図。
本発明の一実施形態における、出てきたコイルの端部が拡張可能部材のメッシュ内にトラップされるように動脈瘤に隣接して拡大したマイクロカテーテルの拡張可能部材を示す図。
本発明の一実施形態における、その構造内にコイル端部を固定するように減少完全寸法まで収縮した拡張可能部材を示す図。拡張可能部材はフレア状に開いた受入カテーテルへと基端側に抜去されている。
本発明の一実施形態における、血栓形成部を通じてマイクロカテーテルが進行され、血栓形成部の下流に拡大した拡張可能部材を示す図。膜が部分的に拡張可能部材を覆っている。
本発明の一実施形態における、血栓形成部の下流に拡大した拡張可能部材を示す図。膜が拡張可能部材全体における間隙を封止している。] 図10A 図10B 図1A 図2A 図3A 図3B 図3C 図4A
実施例

[0020] 本明細書において用いられる用語、基端側および先端側は、カテーテルまたは医療機器の長手方向軸に沿った方向または位置を指す。基端側は、カテーテルまたは医療機器において操作者に近い方の端部を指し、先端側は、カテーテルまたは医療機器において患者に近い方の端部を指す。例えば、カテーテルまたは医療機器において第1の点が第2の点より操作者側端部に近い場合、第1の点は第2の点より基端側にある。測定値の用語、フレンチ(French)は、FrまたはFと短縮して表記され、mm単位で測定されるデバイスの直径の3倍と定義される。したがって、直径3mmのカテーテルの直径は9フレンチである。]
[0021] 図1Aには、マイクロカテーテル100を示す。マイクロカテーテル100は、外側シャフト102(さらに外側シャフトルーメン118を備える)と、ハブ104(基端側ルアー(Lure)ロックアダプタ120をさらに備える)と、先端側シャフト116(先端側シャフトルーメン106をさらに備える)と、先端側狭窄部108と、基端側狭窄部128と、拡張可能部材110(基端側結合部114および先端側結合部112をさらに備える)と、を備える。拡張可能部材110を、その完全に拡張した構成により示す。] 図1A
[0022] 図1Aを参照すると、外側シャフト102の基端はハブ104の先端に付けられる。外側シャフト102の内側ルーメン118は、ハブ104のテーパ状ルーメン130に動作可能に接続されており、テーパ状ルーメン130から外側シャフトの内側ルーメン118へのカテーテルまたはガイドワイヤの通過に対する隆起または障害物は、最小限であるかまたは存在しない。先端側シャフト116の基端は、外側シャフト102の先端内に滑動可能に配置される。拡張可能部材110の基端は基端側結合部114によって外側シャフト102に付けられる。拡張可能部材110の先端は先端側結合部112によって先端側シャフト116に付けられる。拡張可能部材110は、2つの伸縮自在チューブ102,116の重なっている距離が約1cmの最小値に維持されるように、先端側結合部112と基端側結合部114との間の最小および最大全長を保持する。先端側狭窄部108は、ルーメン106内において先端側シャフト116に付けられる。先端側狭窄部108は、(それを通して挿入されるように定められた)ガイドワイヤ124の直径より小さな変形していない(すなわち、応力なしの)直径を有する中央ルーメン(図示せず)をさらに備える。先端側狭窄部108のルーメン直径(すなわち、縮小された領域の直径)は、ガイドワイヤ124の100%〜10%の直径(また好適にはガイドワイヤ124の直径の40%〜80%)を有することが可能である。先端側狭窄部108の中央ルーメン(図示せず)は、ガイドワイヤ124の挿入を受け容れるように膨張することが可能であるが、ガイドワイヤ124上には相当な摩擦が与えられる。基端側狭窄部128は、外側シャフト102の内壁に、かつルーメン118内に付けられる。基端側狭窄部128の基端側の面は、基端側狭窄部128の中央ルーメンに対する、内側へのテーパを有する漏斗状の導入部を有することが可能である。この導入部(図示せず)は、ガイドワイヤ124を基端側狭窄部128の中央ルーメンへと押しやることが可能である。これは、外側シャフト102の内側ルーメン118の直径がより大きな場合、特に重要である。ガイドワイヤ124は、拡張可能部材または領域110の崩壊/拡張を行うように構成された長尺部材になりえる。また、長尺部材は、リンク部、機械的なリンク部、プッシュロッド、プッシュプルロッドなどであってもよい。ガイドワイヤ124(すなわち、リンク部)は、好適には、高いコラム(column)強度、高い引張強度、低い伸び、および高い可撓性の特性を備える。] 図1A
[0023] ハブ104は、次に限定されないが、接着、熱溶着、オーバーモールディング、インサート成型、超音波溶着などのプロセスによって、外側シャフト102に付けることが可能である。基端側結合部114および先端側結合部112は、次に限定されないが、接着、熱溶着、オーバーモールディング、インサート成型、超音波溶着、被覆、機械的な固定、包埋などのプロセスを用いて形成することが可能である。]
[0024] マイクロカテーテル100の作業全長は、50cm〜200cmの範囲(好適には100cm〜175cmの範囲)に及ぶことが可能である。外側シャフト102の外径は、0.5フレンチ〜10フレンチの範囲(好適には1フレンチ〜4フレンチの範囲)に及ぶことが可能である。径方向に拡張した構成における拡張可能部材110の長さは、1cm〜20cmの範囲(好適には2cm〜10cmの長さ範囲、最も好適には2.5cm〜5cmの範囲)に及ぶことが可能である。拡張可能部材110の端部のテーパ状領域の長さは、各々拡張可能部材110の全長の5%〜40%の範囲に及ぶことが可能である。拡張可能部材110は、1フレンチ〜13フレンチの範囲の拡張した直径(好適には2フレンチ〜5フレンチの直径)を有することが可能である。ガイドワイヤ124の直径は、0.005〜0.015の範囲(好適には0.008〜0.012の範囲)に及ぶことが可能である。]
[0025] マイクロカテーテル100の構築に適切な材料は、生体適合性かつ滅菌可能である。外側シャフト102および先端側シャフト116は、次に限定されないが、PTFE、Pebax、Hytrel、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、PEEKなどの関連した材料から製造することが可能である。先端側シャフト116および外側シャフト102は、いずれもカテーテルに有益である、可撓性、トルク伝達性、およびコラム強度が維持されるように構築されることが可能である。先端側シャフト116および外側シャフト102は単一の材料から構築されてもよく、一方または両方が複合材料(すなわち、ビルドアップ)により構築されてもよい。そのような複合材料による構築では、ポリマー製の内側コートおよび外側コートや、補強層を包む包囲部を備えてもよい。補強層は、次に限定されないが、ステンレス鋼、タンタル、チタン、ニチノール、ポリエステル、PEN、コバルトニッケル合金、ポリアミド、ポリイミドなどの材料から製造された、ブレイド、コイル、またはステント形状の構造を備えてもよい。ハブ104は、次に限定されないが、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホンなど、より硬質な材料から製造されてよい。メッシュ110は、ニチノール、ステンレス鋼、チタン、コバルトニッケル合金、タンタル、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステルなどから製造されてよい。他の実施形態では、外側シャフト102は、その長さに沿って変化する可撓性を有することが可能である。一定の実施形態では、外側シャフト102は連続的に変化する特性を備えることが可能である。連続的に変化する特性の一定の実施形態では、外側シャフト102は、基端から先端に向けて次第に可撓性となることが可能である。一定の実施形態では、外側シャフト102は、可撓性が控えめな複数の領域を備えることが可能である。可撓性が控えめの領域の数は、2〜10の範囲(好適には、2〜5の範囲)に及ぶことが可能である。先端に近い領域は、有利には、外側シャフト102の基端に近い領域より可撓性とされることが可能である。そのような可撓性の変化、例えば、より高い強度からより低い強度へと移る変化は、次に限定されないが、ポリマー組成物をより硬度の低い材料に変化させること、コイル間により大きな間隔を提供するようにコイル補強材のピッチを変化させること、より大きい間隔を得るように補強材の編みのピッチを変化させること、コイルまたはブレイドにおいて用いられるワイヤの厚みをより小さな寸法に変化させることなどの方法によって達成可能である。]
[0026] メッシュ110の棒は、円形、楕円形、矩形、または他の適切な断面形状を備えることが可能である。また、メッシュ110は、差し入れられたチューブ(slotted tube)、または先端側部材116の長手方向軸に対しほぼ平行に配向された複数の棒として構成されることも可能である。また、メッシュ110は、様々な植込型ステントデバイス用に開示されたいずれのパターンを用いて構成されることも可能である。]
[0027] 先端側シャフト116と外側シャフト102の間の重なった領域は、2つのシャフト1
16,102の間の相対運動を可能とし、拡張可能部材110はオペレータの制御に応じてその長さを変化させる。また、この長さの変化する特徴は、螺旋状に配置されたチューブ、蛇行したチューブ、コイル、編まれたチューブその他、形状をほぼ維持しながら外側シャフト102、先端側シャフト116、または両方に対する外力に応じて長さを変化させることの可能な構造を付けることによっても達成可能である。]
[0028] 図1Bは、図1Aのマイクロカテーテル100を示す。ガイドワイヤ124はマイクロカテーテル100を通じて挿入されており、拡張可能部材110はその完全に収縮した構成にある。マイクロカテーテル100は、ハブ104(断面により示す)を備え、さらにルーメン130にテーパ状のリードを備える。マイクロカテーテル100は、外側シャフト102、外側シャフトルーメン118、先端側シャフト116、先端側シャフトルーメン106、先端側狭窄部108、基端側狭窄部、先端側結合部112、基端側結合部114、ガイドワイヤ124、およびガイドワイヤ基端側キャップ126をさらに備える。] 図1A 図1B
[0029] 図1Bを参照すると、ガイドワイヤ124は、ハブ104のルーメン130を通じて外側シャフト102のルーメン118へ挿入されている。ガイドワイヤ124は、随意の基端側狭窄部128を通じて、先端側シャフト116の内側ルーメン106の中へ、先端側狭窄部108を通じて、内側ルーメン106の先端の外へと案内される。また、ガイドワイヤ124が先端側狭窄部108を完全に通過しないことも可能であり、その場合、ガイドワイヤ124は、内側ルーメン106の先端を越えて延びることはない。ガイドワイヤ基端側キャップ126は、ガイドワイヤ124の基端に付けられる。ガイドワイヤ基端側キャップ126は、ハブ104上のルアーロック取付具120に取り外し可能に付けられる。ガイドワイヤ124は、キャップ126をハブ104にロックすることによって、内側シャフト118および先端側狭窄部108に対し、長手方向に固定される。先端側狭窄部108を通じてガイドワイヤ124を先端側に動かすことによって、先端側狭窄部108による摩擦の適用のため、充分な長手方向の伸縮力が生じ、拡張可能部材110がその最大まで長手方向に伸展するので、拡張可能部材110はその最小の径方向寸法をとる。] 図1B
[0030] 基端側狭窄部128は随意であるが、基端側狭窄部128によってガイドワイヤ124に対し供給される摩擦を用いて、ガイドワイヤを安定化させ、キャップ126を必要とすることなく、その完全に伸展した状態に拡張可能部材110を維持することが可能である。なお、先端側狭窄部108および基端側狭窄部128は、それらが直径の異なるチューブの内部に付けられることを可能にするように外径が異なっているが、狭窄部108,128の直径はカテーテルの特定の構成に適合させてよい。狭窄部108,128は単一の材料または複数の材料の層構造であってよい。それらの狭窄部は、次に限定されないが、シリコーンエラストマー、ラテックスゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタンなど、大きな摩擦を発生させるように構成された材料から製造可能である。これらのエラストマー材料は、油その他の潤滑剤なしで、ガイドワイヤ124の外面に対し大きな摩擦を発生させる表面特性を有するように製造することが可能である。ガイドワイヤ124は、有益には、潤滑性でない外面を用いて構築されることが可能である。したがって、ガイドワイヤ124は、少なくともその外面の一部には、PTFE、テフロン(登録商標)、FEPなどの材料によるコーティングがなくてもよい。]
[0031] 図2Aには、マイクロカテーテル100の先端の詳細な図を示す。拡張可能部材110は、その完全に拡張した状態にあり、先端側結合部112、先端側シャフト116(ルーメン106をさらに備える)、および先端側狭窄部108をさらに備える。] 図2A
[0032] 図2Aを参照すると、拡張可能部材110は、示した実施形態では、フィラメントからなるメッシュまたはブレイドであり、メッシュは先端側結合部112によって先端側シャフト116に結合している。先端側シャフト116を、先端側狭窄部108が隠れないよ
うに部分分解図により示す。このメッシュの拡張可能部材は、可鍛性であっても、エラストマーであっても、ばねとして構成されてもよく、形状記憶であってもよい。メッシュ110は、その可鍛性の構成では、アニーリングの行われたステンレス鋼、タンタル、金、白金、白金イリジウム、チタン、アニーリングの行われたコバルトニッケル合金、一定の上述のポリマーなどから製造されてよい。メッシュ110がエラストマーである一実施形態では、繊維またはフィラメントは、次に限定されないが、ばね硬度ステンレス鋼、コバルトニッケル合金、超弾性ニチノール、形状記憶ニチノールなどの材料から製造されてよい。一定のエラストマーの実施形態では、拡張可能部材またはメッシュ110は、その最大直径構成へと付勢されることが可能であり、任意の伸縮力が除去されると、拡張可能部材110はその最大の直径構成をとる。ニチノールの場合には、20℃以下(好適には15℃以下)のオーステナイト仕上げ(Af)温度が、体温にあるときにばね特性を最大化するのに有利である。拡張可能部材110が形状記憶特性を備える複数の実施形態では、37℃付近のほぼ体温にあるときに径方向に完全に拡張することを可能とするために、拡張可能部材110はニチノールから製造され、28〜32℃付近のオーステナイト仕上げ温度を有することが可能である。ニチノールの実施形態の場合、超弾性、擬弾性、または形状記憶のいずれであっても、ニチノール構造は、それがそのオーステナイト仕上げ温度の近傍またはそれより高い温度で付勢されたままとなる所望の構成へと設定された形状であることが可能である。示した実施形態では、任意の外力の除去には、先端側シャフト116のルーメン106の内からのガイドワイヤ124の除去が含まれてよい。] 図2A
[0033] 図2Bには、マイクロカテーテル100の先端の詳細な図を示す。拡張可能部材110は、その完全に圧縮した、長手方向に拡張した状態にある。マイクロカテーテル100は、先端側結合部112、先端側シャフト116(内側管腔106をさらに備える)、先端側狭窄部108、およびガイドワイヤ124をさらに備える。] 図2B
[0034] 図2Bを参照すると、ガイドワイヤ124は狭窄部108を通じて挿入され、その摩擦の干渉によって先端側シャフト116が可能な程度まで先端側に動かされ、拡張可能部材110が可能な程度まで伸展される。先端側シャフト116を、先端側狭窄部108が隠れないように部分分解図により示す。拡張可能部材110の個々の繊維は、その長手方向に拡張した構成にあるのが見られ、繊維は図2Aにおけるよりも軸方向または長手方向に配向されている。] 図2A 図2B
[0035] 図3Aには、ルーメン304および壁306を含む、一定の長さの血管302を示す。マイクロカテーテル100はルーメン304へ挿入されており、処置の目標である血栓または血栓塊308に向けて進行されている。マイクロカテーテル100は、外側シャフト102、拡張可能領域110、先端側シャフト116、内側シャフトルーメン106、先端側狭窄部108、およびガイドワイヤ124を備える。マイクロカテーテル100は、治療または診断目標308に向けてマイクロカテーテル100に操作するためのトラッキングデバイスとして働くガイドカテーテル(図示せず)によって、進行されることが可能である。] 図3A
[0036] 図3Bには、マイクロカテーテル100が目標血栓308を通じて進行され、血栓308は拡張可能領域110の上に配置されている、血管302を示す。マイクロカテーテル100は、外側シャフト102、先端側シャフト116、内側シャフトルーメン106、およびガイドワイヤ124をさらに備える。血管302を、部分分解図に示す。] 図3B
[0037] 図3Cには、拡張可能領域110が血栓308内のその最大直径まで拡張されている、血管302を示す。図3Bおよび3Cを参照すると、マイクロカテーテル100からガイドワイヤ124を除去することによって、拡張可能領域110の完全な拡張が実行された。拡張可能領域110(ばね付勢メッシュ)は自ずと膨張する。追加の拡張は、ガイドワ
イヤ124を完全に抜去するのではなく、図3Aのガイドワイヤ124と先端側狭窄部108との間の摩擦結合によって先端側シャフト116に対し基端側の力を加えることによって発生さることが可能である。] 図3A 図3B 図3C
[0038] 図4Aには、マイクロカテーテル100が血栓塊308内に進行され、拡張可能領域110が先端側狭窄部108を通じてガイドワイヤ124に再挿入されることによって再び虚脱している、血管302を示す。ガイドカテーテル402は、外側シャフト102の上に先端側に進行されている。ガイドカテーテル402は、ガイドカテーテル402のチューブの先端に付けられた、先端側の調整可能なフレア状領域404をさらに備える。] 図4A
[0039] 図4Bには、外側シャフト102および拡張可能領域110をさらに備えるマイクロカテーテル100が基端側へ抜去され、拡張可能領域110内に絡まるようになった血栓塊308をそのマイクロカテーテル100が取っている、血管302を示す。調整可能なフレア状領域404は、その先端において拡張されており、少なくとも部分的には血栓308および拡張可能領域110をガイドカテーテル402の内側へやる。ガイドワイヤ124は、先端側シャフト116内の適所に依然として存在し、拡張可能領域110の伸展させられた構成を維持している。ガイドカテーテル402の内側へやられると、血栓308は拘束されることが可能であり、血管からガイドカテーテル402およびマイクロカテーテル100が除去されるとき、その残りが剥落し、戻って血管を通じて流れるのを妨げることが可能である。] 図4B
[0040] 図4Bを参照すると、ガイドカテーテル402の構造は、マイクロカテーテル100のものと同じ、または類似であることが可能である。先端側のフレア状領域404は、形状記憶特性を用いて作動可能な径方向に拡張可能な要素を備えることが可能である。形状記憶特性は、体温を用いて、または体温を超える温度までのオーム加熱を用いて作動させることが可能である。このより高い温度を除去すると、オーム加熱または抵抗加熱の実施形態の場合、先端側のフレア状の領域404は、血管302からのガイドカテーテル402の除去を助ける、マルテンサイト特性(すなわち、柔特性)をとることが可能である。そのような高い温度は、ガイドカテーテル402の基端から先端に及ぶ電気リード線を通じて印可される電流によって発生されることが可能であり、それらのリード線は、ニチノール拡張可能構造の各端部に、またはニクロム金属から製造されたものなど高抵抗ワイヤに接続される。高抵抗のワイヤは、ニチノール構造に最適な熱輸送を提供するために、ニチノール構造に沿って、ニチノール構造の周りに、またはニチノール構造を通じて形成可能である。電気エネルギーは、バッテリを用いる操作者、または他の電源によって、ガイドカテーテル402の基端に印加可能である。] 図4B
[0041] 図5には、下行大動脈502、大動脈弓504、左鎖骨下動脈506、右鎖骨下動脈516、無名動脈514、左総頸動脈508、右総頸動脈518、左外頸動脈510、右外頸動脈520、左内頸動脈512、右内頸動脈522、脳血管性動脈瘤524、一時的な頚部ブリッジマイクロカテーテル500、(さらにカテーテルシャフト526を備える)、拡張可能な頚部ブリッジ領域530、およびガイドワイヤ528を含む、ヒトの循環系の頭蓋の部分を示す。] 図5
[0042] 図5を参照すると、マイクロカテーテル500は、大腿部の経皮挿入部位(図示せず)から大腿部および腸骨動脈(図示せず)を通じて、大動脈502へと案内される。マイクロカテーテル500は、次に無名動脈514を通じて、総頸動脈518へ、また最終的には、内頸動脈522を通じて、動脈瘤524標的部位の向こうに進行される。マイクロカテーテル500は、処置における初期の工程中に配置されるガイドカテーテル(図示せず)を通じて、案内されることが可能である。ガイドワイヤ528の主な目的は、頚部ブリッジ拡張可能領域530の拡張および収縮を制御することであるが、ガイドワイヤ528
は、標的部位にマイクロカテーテル500を案内することで補助するために用いられることも可能である。ガイドワイヤ528が除去されると、別々の塞栓物質送達カテーテル(図示せず)は、マイクロカテーテル100のガイドワイヤルーメンを通じて進行され、拡張可能な頚部ブリッジ530を通じて動脈瘤524へ案内される。] 図5
[0043] 図6には、総頸動脈518、外頸動脈520、内頸動脈522、および動脈瘤524を含む、ヒト左頚動脈樹の一部を示す。マイクロカテーテル500(カテーテルシャフト526および拡張可能なメッシュ530を備える)は、動脈瘤524に向けて進行され、メッシュ530は動脈瘤524の頚部にわたって拡張し、血液および小径デバイスに対する孔を有する頚部ブリッジを形成する。塞栓コイル602は、塞栓術処置の一部として、動脈瘤524の嚢内に配備されている。] 図6
[0044] 図6を参照すると、拡張可能なメッシュ530は、親内頸動脈522内の血流を維持しつつ、動脈瘤の頚部にわたって有孔障壁を形成することが可能である。拡張可能なメッシュ530は、メッシュ要素またはストランド間に開口を含み、この開口は、治療または診断の目的で動脈瘤524に案内されることが可能である、小さなカテーテル、プッシャ、送達デバイスなど(例えば、治療または診断機器)を通過させることが可能である。ガイドワイヤ528(図5に示す)は除去され、塞栓コイル602における送達システムに置換されている。カテーテルシャフト526および拡張可能なメッシュ530は可撓性であり、脳脈管において多く見出されるように、屈曲した組織の周囲に曲がることが可能である。] 図5 図6
[0045] 図7には、総頸動脈518、外頸動脈520、内頸動脈522、および動脈瘤524を備える、ヒトの左頚動脈樹の一部を示す。マイクロカテーテル500(カテーテルシャフト526および拡張可能なメッシュ530を備える)は、動脈瘤524に向けて進行され、メッシュ530は動脈瘤524の頚部にわたって拡張し、血液および小径デバイスに対する孔を有する頚部ブリッジを形成する。一定の体積の塞栓物質702は、塞栓術処置の一部として、動脈瘤524の嚢内に配備されている。] 図7
[0046] 図7を参照すると、図5に示したような任意のガイドワイヤ528の除去に続き、塞栓物質702は、カテーテルシャフト526の中央ルーメンを通じて案内された液体送達カテーテルを通じて送達されている。塞栓物質702は、好適には、液体送達カテーテルを通じた注入を可能とする液体または極薄のゲルである。塞栓物質702は、DMSOその他などの溶媒内に溶解されたポリマーを含むことが可能であり、身体環境に暴露されると、このDMSOその他の溶媒は体内組織に吸収され、硬質または半硬質の塞栓構造へ硬化させるポリマー塊を残す。他の塞栓物質は、例えば、シアノアクリレート接着剤、タンタル粉体、およびポリマー剤など他の添加剤を含むことが可能である。塞栓物質702は、単独でまたは図6において示すコイル602と共に用いることが可能である。この処置に用いられるカテーテル500は、図7に示すように、図6に示す処置において用いられるカテーテル500とは実質的に異なる必要はない。] 図5 図6 図7
[0047] 図8には、動脈瘤における一時的な頚部ブリッジとして構成されたマイクロカテーテル500の先端のより詳細な図を示す。マイクロカテーテル500は、メッシュ530、第1のシャフト526、第2のまたは先端側シャフト116(ルーメン106をさらに備える)、先端側狭窄部108、横窓814、コイル送達カテーテル812、コイルプッシャ818、カプラ816、および塞栓コイル602を備える。マイクロカテーテル500が、壁804、ルーメン806、動脈瘤808(動脈瘤頚部820をさらに備える)、および一定の体積の流れる血液810をさらに含む血管802内に配備されているのを示す。] 図8
[0048] 図8を参照すると、図5のガイドワイヤ528は示されていないが、これは、コイル送
達カテーテル812のための空間を形成するためにガイドワイヤ528が除去されるため、また、先端側狭窄部108からガイドワイヤ528が抜去されることでメッシュ530がその完全に拡張した構成に回復することが可能となるためである。コイル送達カテーテル812(すなわち、プッシャ)は、制御可能かつ可逆的に塞栓コイル602をコイル送達カテーテル812につなぐその先端に、解放可能なカプラ816をさらに備えることが可能である。コイル送達カテーテル812は先端側の弧(すなわち、屈曲)を有するように構成され、横窓814に暴露されると、カテーテル812は、それが現在進行可能な動脈瘤に向いた窓から曲がる。カテーテル812の直径は、メッシュフィラメントを通じた通過を可能とするメッシュ530における開口部より小さい。コイル送達カテーテル812は、示すように、プッシャ818に対するガイドであってもよく、自身がコイルプッシャ818であってもよい。カプラ816は、機械的インタロックの解放、摩擦結合の解放、電解質の分離など、ヒュージブルリンクの侵食のために動作することが可能である。] 図5 図8
[0049] 有孔頚部ブリッジとしてのマイクロカテーテル500の適用は、動脈瘤808の頚部820の部分的な閉鎖を可能とするため、塞栓物質を出すことの可能な流れの洗い出し効果を減少させる。拡張可能なメッシュ530は有孔であり、完全な拡張に続いて血液がメッシュ530を通じて流れることを可能とするため、先端側の潅流を維持する。これは、塞栓物質送達中にバルーンで動脈瘤808の頚部820と親血管ルーメン806とを完全に封鎖することを伴う従来技術よりも優れた技術である。そのような従来技術の完全封鎖は、大脳組織に許容されるものを超える期間にわたって続くことがある。動脈瘤808にわたって一時的な頚部ブリッジの配置が指示される処置に続いて、大脳組織の虚血を除去することによって、患者のよりよい結果が得られる。一時的な頚部ブリッジ配置の時間の増大は、インターベンション神経放射線学者に対する負担を緩和し、患者のよりよい結果を有するより正確な治療手段を可能とする。マイクロカテーテル500は、約2〜4フレンチの外径を有し、血管内において頚動脈サイフォンまで到達するように構成可能である。マイクロカテーテルは、脳脈管中をウィリス輪まで、また、M1分岐部を超えて中大脳動脈へ1〜3フレンチの直径を有するように、到達するように構成することが可能である。対応するカテーテル構成要素の寸法は、カテーテル外径に対し適切な縮尺で計ることが可能である。]
[0050] 図9には、基端側シャフト902、先端側シャフト904、蛇行した調整可能な長さのシャフト906、および拡張可能領域530を備えるマイクロカテーテル900の一実施形態を示す。蛇行した調整可能な長さのシャフト906は、複数の窓割りポート(または穴)914を、さらに備える。先端側シャフト904は、中央ルーメン912および狭窄部108をさらに備える。拡張可能領域530は、基端側結合部908および先端側結合部910をさらに備える。マイクロカテーテル900が、壁804、ルーメン806、動脈瘤808、およびルーメン806内の一定の体積の流れる血液810を含む血管802の内部に進行されるのを示す。] 図9
[0051] 図9を参照すると、動脈瘤808の頚部にわたって有孔障壁を形成するために、拡張可能領域530は一時的な頚部ブリッジとして用いられている。拡張可能領域530は、基端側結合部908によって基端側シャフト902に接続され、先端側結合部901によって先端側シャフト904に接続される。蛇行した調整可能な長さのシャフト906は、結合されて、溶接されて、一体化され、または他の場合には基端側シャフト902および先端側シャフト904に付けられる。狭窄部108は、先端側シャフト904の内部のルーメン912の壁に付けられる。孔914は蛇行した調整可能な長さのシャフト906の壁に一体化されている。孔914は、シャフト906の周辺で外部の環境に対し、蛇行した調整可能な長さのシャフト906の内部のルーメン(図示せず)を接続する。環境は、拡張可能領域530によって含まれる体積内にほぼある。] 図9
[0052] 拡張可能領域530は示すようにメッシュを備えてもよく、マイクロカテーテル900の軸周りの周囲に離間して配置された複数の長尺棒または支柱を備えてもよい。拡張可能領域530は、他の実施形態では、基端、先端、または両方にメッシュ構造を含んでよく、メッシュの基端と先端との間を相互接続する長手方向支柱を備えることが可能である。蛇行した調整可能な長さのシャフト906は、中央補強材を備えたポリマー材料またはポリマー多層構造を備えることが可能である。蛇行した調整可能な長さのシャフト906に用いられるポリマー材料は、一部の実施形態では、シャフト906が予め設定された構成に向けて付勢されることを可能とするためのエラストマー材料を含んでよい。この予め設定された構成は、コイル構成または波状か波形状の構成を備えることが可能である。この予め設定された構成は、螺旋状のマンドレルなどにチューブをキャストする、ヒートセットなどの方法によって製造可能である。シャフト906は、ガイドワイヤが狭窄部108に当たって押すように、その両端が引っ張られた状態に配置することによって、もしくはほぼ直線のカテーテル(図示せず)がそれを通じて挿入されることによって、または両方によって、それが直線に伸びることが可能であるように構成されている。好適な一実施形態では、蛇行したシャフト906がその直線に伸びた構成にあるとき、拡張可能領域530はその径方向に虚脱した構成にある。]
[0053] 孔914は、次に限定されないが、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、組織プラスミノゲン活性化因子(tPA)など、血栓溶解剤の注入に用いることが可能である。他の実施形態では、孔914は、例えば、動脈瘤808へ血栓形成物質または塞栓物質を注入するため、または放射線写真用の色素造影剤の注入のためにも用いることが可能である。]
[0054] 図10Aには、ガイドワイヤ124を通じ、血管302の内壁306に付着した部分的に閉塞する血栓1010に向けて進行されるマイクロカテーテル100を示す。血栓1010は、ルーメン304を部分的に閉塞し、血流810の狭窄を引き起こしている。マイクロカテーテル100は、基端側シャフト102、先端側シャフト116、狭窄部108、先端側シャフト116のルーメン106、および拡張可能領域110をさらに備える。] 図10A
[0055] 依然として図10Aを参照すると、拡張可能領域110は、ガイドワイヤ124が狭窄部108に対して働かせる先端方向の力によって、その横方向にほぼ最小のプロファイルに虚脱している。マイクロカテーテル100は、一部の実施形態では、マイクロカテーテル100に戦略的に付けられた放射線不透過性のマーカの支援による、蛍光透視によるモニタリングと案内とを用いて進行される。] 図10A
[0056] 図10Bには、血栓領域1010を通じて進行されたマイクロカテーテル100を示す。径方向に虚脱した拡張可能領域110は、ほぼ血栓領域1010にわたって配置されている。ガイドワイヤ124は、依然としてマイクロカテーテル100内の適所にあり、拡張可能領域110の完全な拡張を防止しているのが示されている。] 図10B
[0057] 図10Cには、ガイドワイヤ124(図10Bを参照)の除去により、その拡張可能領域110が膨張しているマイクロカテーテル100を示す。マイクロカテーテル100は、基端側シャフト102、先端側シャフト116(ルーメン106および複数の側面の孔1002をさらに備える)、および狭窄部108をさらに備える。ガイドワイヤが除去されているので狭窄部108には力が働いていない。血管302は、メッシュ要素間の大きな窓割りのために拡張可能領域が血液の流れに対し有孔であるので、そのルーメン内の血流810の支持を継続する。血栓1010は、血管302内に臨床的に関連する障害物のない中央流通領域を提供するように、径方向外側に拡張する。一部の実施形態では、先端側シャフト116の壁における孔または開口部1002(拡張可能領域110の下に配置されている)は、図9に記載した血栓溶解剤の注入に用いることが可能である。血栓溶解剤の注入中、狭窄部108の近傍の位置する先端側のプラグ(図示せず)は、ルーメン1
06の先端から血栓溶解剤が漏れるのを防止することが可能である。別の実施形態では、ガイドワイヤ124は、環状の流通を可能としながら、先端を通じた薬剤の損失を実質的に防止するように狭窄部108の孔を塞ぐまたは閉じるのに十分に小さな直径で構成されることが可能である。本明細書に記載の実施形態は、特に、閉塞性または虚血性脳卒中の急速な治療に適する。] 図10B 図10C 図9
[0058] 図11Aには、血管802における動脈瘤808に向けて進行されているマイクロカテーテル1100を示す。血管802は、血管壁804、血管ルーメン806、および一定の体積の流れる血液810をさらに含む。マイクロカテーテル1100は、基端側シャフト1102、先端側シャフト1108、拡張可能領域1104、およびガイドワイヤ1110をさらに備える。ガイドワイヤ1110は中央ルーメンを通じて挿入されて示され、拡張可能領域1104の完全に虚脱した構成を維持している。塞栓コイル1112は動脈瘤808内に部分的に留まって示され、コイル1112の基端側部分1114は親血管802のルーメン806へ出ている。拡張可能領域1104を、その完全に虚脱した構成により示す。示した実施形態では、拡張可能領域1104はメッシュ構造である。基端側のテールまたは基端側部分1114は、血栓(血栓塞栓)を発生させてもよく、それ自体が完全に出てきて下流に浮かび、親血管802のルーメン806を塞栓してもよい。] 図11A
[0059] 図11Bには、ガイドワイヤ1110の除去に応じてその拡張可能領域1104が完全に径方向に拡張したマイクロカテーテル1100を示す。マイクロカテーテル1100は、基端側シャフト1102、先端側シャフト1108、拡張可能領域1104(示した実施形態ではメッシュである)、およびコイル長さ調節領域1106を備える。血管802は、壁804、ルーメン806、動脈瘤808、および一定の体積の流れる血液810を含む。塞栓コイル1112の基端側のテール1114は、ルーメン806へ突出を続けている。] 図11B
[0060] 図11Cには、捕捉部1118がマイクロカテーテル1110の中央ルーメンを通じて挿入されているマイクロカテーテル1110を示す。ガイドカテーテル1120は、基端側シャフト1102を通じて進行されており、ガイドカテーテル1120は、制御可能に(すなわち、選択的に)フレア状に開かれた先端1122を備える。捕捉部1118は、フレア状に開いたガイドカテーテル1120へと基端側に後退すること、また最終的には親血管802のルーメン806からコイル1112を除去することに備え、コイル1112の基端側のテール1114を捉える。] 図11C
[0061] 図11Cを参照すると、フレア状に開いた先端1122は、ガイドカテーテル1120の先端に付けられる。フレア状に開いた先端1122は、ブレイドまたは複数の長手方向の屈曲可能な要素と、ブレイドを軸方向に収縮させて径方向の拡張を生じるために用いられるプルワイヤ(図示せず)とで構成された、拡張可能な構造であることが可能である。これに代えて、他の実施形態では、フレア状に開いた先端1122は、電流およびそれに続く抵抗加熱が加えられることに応じて膨張するニチノール形状記憶素子を備えてもよく、または、血液へ暴露されて体温にあることに応じて膨張してもよい。さらに別の実施形態では、フレア状に開いた先端1122は、シース、シュラウド、またはジャケットの拘束の除去に応じて膨張するように製造されてよい。] 図11C
[0062] 図12Aには、部分的に出てきた塞栓コイル1112のテールまたは端部1114に向けて進行されているマイクロカテーテル1200を示す。コイル1112は、親血管802(ルーメン806をさらに含み、一定の体積の流れる血液810で満たされている)の壁804において動脈瘤808に配置されている。マイクロカテーテル1200は、基端側シャフト1204、先端側シャフト1206、拡張可能領域1202、およびガイドワイヤ1110を備える。] 図12A
[0063] 図12Bには、ガイドワイヤ1110が除去され、拡張可能領域1202が完全に拡張した構成にあるマイクロカテーテル1200を示す。テール1114は、拡張可能領域1202の拡張したメッシュ内にトラップされている。示した実施形態では、拡張可能領域1202はメッシュである。しかしながら、拡張可能領域1202は、複数の長手方向の棒、蛇行したステント様構造、差し入れられたチューブ、ワイヤバスケットなどとして構成されてもよい。マイクロカテーテル1200は、図9に伴う文字により記載したように、蛇行した長さ調整可能な要素906を備える。] 図12B 図9
[0064] 図12Cには、拡張可能領域1202がその完全に虚脱した(すなわち、最小のプロファイルの)構成にあるマイクロカテーテル1200を示す。ガイドワイヤ810は、長さの変化する領域906を直線にするように挿入されているか、狭窄部(図示せず)に係合しているか、または両方であり、そのためメッシュ1202における軸長の増加および完全な減少を生じさせる。コイル1112のテール1114は、拡張可能領域1202内にトラップされており、動脈瘤808から抜去されるプロセスにある。フレア状に開いた先端1122を有するガイドカテーテル1120は、置き違えられた塞栓コイル1112の回復を補助するように、基端側シャフト1120を通じて進行されている。] 図12C
[0065] 図13Aには、障害物308の位置する身体血管302を示す。マイクロカテーテル1300は障害物308を通じて進行されており、拡張可能部材1302は完全に拡張している。マイクロカテーテル1300は、基端側シャフト1310および先端側拡張可能部材カバー1304をさらに備える。] 図13A
[0066] 図13Aを参照すると、拡張可能部材1302は、メッシュ、ブレイド、複数の長手方向のフィラメントなどを備える。拡張可能部材1302は、拡張可能部材カバー1304によって、その外部を覆われている。拡張可能部材カバー1304は、液体に対し有孔または不透過性の織物、ブレイド、ニット、または膜から製造可能である。拡張可能部材カバー1304は、拡張可能部材1302の内部または示すように外部に付けることが可能である。拡張可能部材カバー1304は、拡張可能部材1302の内部に配備されることが可能であり、拡張可能部材1302に数点で鋲留めされてもよく、全くされなくてもよい。取り付けの点は拡張可能部材1302の棒に沿って移動または滑動するように構成されてもよく、取り付けの点が固定されてもよい。拡張可能部材カバー1304が弾性であり、拡張可能部材1302が拡張するときに、自ずと膨張するように付勢されていてもよい。カバー1304を拡張可能部材1302の先端側部分の上に示すが、このカバーは、拡張可能部材1302の基端側部分の上に配置されてもよい。拡張可能部材1302が覆う部分の割合は、20%〜75%の範囲であることが可能である。部分的な拡張可能部材カバー1304は、次に限定されないが、な拡張可能部材1302内にデブリスをトラップする、すなわち、フィルタまたは防護デバイスとして働くためなどの処置に有利なことがある。] 図13A
[0067] 図13Bには、障害物308を含む血管302を示す。マイクロカテーテル1320は、障害物308を通じて進行されている。マイクロカテーテル1320は、基端側シャフト1310、拡張可能領域1302、外部のメッシュカバー1308、および内部のメッシュカバー1306を備える。] 図13B
[0068] 図13Bを参照すると、好適な一実施形態では、拡張可能領域1302は、外部のメッシュカバー1308または内部のメッシュカバー1306のいずれかを有する。外部のメッシュカバー1308または内部のメッシュカバー1306は、好適には、ほぼ拡張可能領域1302全体を覆う。示した実施形態では、外部のメッシュカバー1308は、拡張可能領域1302の基端側の1/2のみの上に配置され、内部のメッシュカバー1306
は、拡張可能領域の先端側の1/2のみの下に配置されている。ここでは、明瞭さのためにそのような構成を示している。内部のメッシュカバー1306または外部のメッシュカバー1308を製造するのに適切な材料には、次に限定されないが、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、シリコーンエラストマー、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、PEEK、PEN、PTFEなどがある。完全な拡張可能領域カバー1306または1308を備えるマイクロカテーテル1310は、次に限定されないが、流れの逆転、沈滞発生などの目的で、処置中に血管を部分的または完全に閉塞するのに適切である。さらに別の実施形態では、メッシュコーティングまたはカバー1306もしくは1307が、拡張可能領域1302の中央の、ほぼ一様な直径部分に沿って配置され、拡張可能領域1302のテーパ状端部の上にはほとんど延びなくてよい。この実施形態では、図12Cに示したようになど、血液は、拡張可能領域1302の中央を通じて、およびテーパ状端部を通じて、親血管302からおよび親血管302へ続けて流れることが可能であり、カバー1306または1307は、完全にまたは部分的に、頚部または動脈瘤808への入口を閉塞するように働くことが可能である。そのようなデバイスは、例えば、緊急で破裂性大動脈瘤からのさらなる出血を迅速に防止するようにされることが可能である。さらに、機器がマイクロカテーテルのルーメンを通じて導入され、拡張可能領域に対して先端側の治療を行うことが可能である。] 図12C 図13B
权利要求:

請求項1
カテーテルデバイスであって、基端と先端とを有する基端側シャフト部材と、基端と先端とを有する先端側シャフト部材と、先端側シャフト部材の基端に接続された先端と、基端側シャフト部材の先端に接続された基端とを有する拡張可能部材と、拡張可能部材を通じて延びており、a)第1の軸長を有する短尺構成と、b)第1の軸長より長い第2の軸長を有する長尺構成との間で遷移可能な可変長部材と、を備え、拡張可能部材は、可変長部材が短尺構成にあるときに拡張構成をとり、可変長部材が短尺構成にあるときに収縮構成をとる、カテーテルデバイス。
請求項2
可変長部材は、短尺構成にあるときには湾曲した形状を有し、長尺構成中にあるときには直線またはほぼ直線の形状を有する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項3
可変長部材は、短尺構成中にあるとき、複数の湾曲を有する、請求項2に記載のカテーテルデバイス。
請求項4
可変長部材は、短尺構成にあるとき、螺旋状である、請求項2に記載のカテーテルデバイス。
請求項5
可変長部材は、短尺構成中にあるとき、シヌソイド状である、請求項2に記載のカテーテルデバイス。
請求項6
可変長部材は、湾曲した形状かつ短尺構成へと付勢されており、該付勢を退けて、可変長部材を湾曲した形状かつ短尺構成から、直線またはほぼ直線の形状かつ長尺構成へ遷移させる直線化部材を受け入れるように構成されている、請求項2に記載のカテーテルデバイス。
請求項7
可変長部材は、直線化部材を受け入れるためのルーメンを有する、請求項6に記載のカテーテルデバイス。
請求項8
基端側シャフト部材はルーメンを有し、基端側シャフト部材のルーメンから可変長部材のルーメンへと直線化部材が進行できるように、可変長部材のルーメンは基端側シャフト部材のルーメンに整合しているか、または基端側シャフト部材のルーメンに連続している、請求項7に記載のカテーテルデバイス。
請求項9
基端側シャフト部材のルーメンを通じて可変長部材のルーメンへと進行するように寸法決定されている直線化部材をさらに備える、請求項8に記載のカテーテルデバイス。
請求項10
直線化部材はガイドワイヤを含む、請求項9に記載のカテーテルデバイス。
請求項11
先端側シャフト部材はルーメンを有し、該ルーメンは、ガイドワイヤが先端側シャフト部材へと、または先端側シャフト部材を通じてさらに延びることができるように、可変長部材のルーメンに整合しているか、または可変長部材のルーメンに連続している、請求項10に記載のカテーテルデバイス。
請求項12
先端側シャフト部材は開いた先端を有し、ガイドワイヤは先端側シャフト部材の先端から延びることができる、請求項11に記載のカテーテルデバイス。
請求項13
可変長部材はばねを含み、該ばねは、その長さが短いときには収縮構成を有し、その長さが延びているときには伸張構成を有する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項14
ばねはコイルばねを含む、請求項13に記載のカテーテルデバイス。
請求項15
可変長部材は、前記ばねを収縮構成から伸張構成に移動させるばね伸張部材を受け入れるように構成されている、請求項13に記載のカテーテルデバイス。
請求項16
可変長部材は、ばね伸張部材を受け入れるためのルーメンを有する、請求項15に記載のカテーテルデバイス。
請求項17
基端側シャフト部材はルーメンを有し、基端側シャフト部材のルーメンから可変長部材のルーメンへとばね伸張部材が進行できるように、可変長部材のルーメンは基端側シャフト部材のルーメンに整合しているか、または基端側シャフト部材のルーメンに連続している、請求項16に記載のカテーテルデバイス。
請求項18
可変長部材のルーメンは、ばねより先端側に位置する係合面を有し、ばね伸張部材の先端が係合面に係合した後、ばね伸張部材をさらに進行させることによってばねが延びる、請求項17に記載のカテーテルデバイス。
請求項19
基端側シャフト部材のルーメンを通じて可変長部材のルーメンへと進行するように寸法決定されているばね係合部材をさらに備える、請求項17に記載のカテーテルデバイス。
請求項20
ばね伸張部材はガイドワイヤを含む、請求項19に記載のカテーテルデバイス。
請求項21
拡張構成および収縮構成のうちの少なくとも一方において拡張可能部材をロックするためのロック部材をさらに備える、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項22
直線化部材を所望の位置にロックするために使用可能なロックハブを、基端側シャフト部材の基端上にさらに備える、請求項6に記載のカテーテルデバイス。
請求項23
ばね伸張部材を所望の位置にロックするために使用可能なロックハブを、基端側シャフト部材の基端上にさらに備える、請求項15に記載のカテーテルデバイス。
請求項24
拡張可能部材は、拡張可能部材が拡張構成にあるときに拡張可能部材を通過して血液が流れることを可能とするのに充分に細孔を有する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項25
診断物質または治療物質が送達される1つ以上のルーメンを有する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項26
診断デバイスまたは治療デバイスが進行される1つ以上のルーメンを有する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項27
ルーメンは拡張可能部材内に開口部を有し、ルーメンを通じて送達される物質は拡張可能部材内の開口部の外へ流れることができる、請求項25に記載のカテーテルデバイス。
請求項28
ルーメンは拡張可能部材内に開口部を有し、ルーメンを通じて送達されるデバイスは拡張可能部材内の開口部の外へ進行することができる、請求項25に記載のカテーテルデバイス。
請求項29
拡張可能部材は、拡張構成にあるとき、拡張可能部材を通じて物質が流れることができる1つ以上の開口部が拡張可能部材に存在するように構成されている、請求項27に記載のカテーテルデバイス。
請求項30
拡張可能部材は、拡張構成にあるとき、拡張可能部材を通じてデバイスが進行することができる1つ以上の開口部が拡張可能部材に存在するように構成されている、請求項27に記載のカテーテルデバイス。
請求項31
請求項30に記載のカテーテルデバイスを含むシステムであって、ルーメンを通じてルーメン開口部の外へ、および拡張可能部材の開口部を通じて進行可能な長尺状の作業デバイスにさらに組み合わされている、システム。
請求項32
長尺状の作業デバイスは、塞栓デバイスまたは塞栓物質を送達するためのデバイスを含む、請求項31に記載のシステム。
請求項33
長尺状の作業デバイスは塞栓コイル送達カテーテルを含む、請求項32に記載のシステム。
請求項34
長尺状の作業デバイスは、ルーメン開口部から外への、および拡張可能部材の開口部を通じての進行を容易にするように曲げられる、請求項32に記載のシステム。
請求項35
拡張可能部材はメッシュを含む、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項36
可撓性の異なる2つ以上の領域を有する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項37
先端側のシャフト部分は基端側のシャフト部分より可撓性が小さい、請求項32に記載のカテーテルデバイス。
請求項38
可変長部材は、ガイドワイヤ、リンク部、プッシュロッド、およびプッシュプルロッドからなる群から選択される装置の挿入または移動によって、短尺構成と長尺構成との間で遷移する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項39
カテーテルはさらに外側シャフトを備え、先端側のシャフト部分は、外側シャフトの内部に滑動可能に嵌合し、拡張可能な領域の先端とともに移動する、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項40
カテーテルはさらに外側シャフトを備え、先端側シャフト部材は、カプラによって、長手方向に力が加わることに応答して長さを変化させることの可能な外側シャフトに接続されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項41
経管的に脳脈管へと少なくとも頚動脈サイフォンの領域まで進行するように寸法決定され、構成されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項42
経管的に脳脈管へと少なくとも中大脳動脈におけるM1の領域まで進行するように寸法決定され、構成されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項43
拡張可能部材は複数の長手方向に配列された棒を含み、該棒は、拡張可能部材が拡張構成にあるとき、長手方向に配向された空間によって隣接した棒から分離されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項44
患者の脳脈管内において治療を行う方法であって、ガイドワイヤおよびガイドカテーテルシステムを大腿動脈または腸骨動脈における経皮的なアクセス点から脳脈管へ進行させる工程と、ガイドカテーテルシステムからガイドワイヤを除去する工程と、マイクロカテーテルのルーメンへガイドワイヤを挿入し、マイクロカテーテルの先端近傍のメッシュを崩壊させる工程と、ガイドカテーテルを通じて脳脈管内の標的部位へマイクロカテーテルを進行させる工程と、マイクロカテーテルからガイドワイヤを抜去し、脳脈管内においてメッシュを拡張させる工程と、脳脈管内において治療または診断を実行する工程と、を含む方法。
請求項45
治療または診断は、マイクロカテーテルのルーメンを通じて治療または診断カテーテルを進行させることを含む、請求項44に記載の方法。
請求項46
治療または診断カテーテルをマイクロカテーテルから除去する工程と、ガイドワイヤを戻してマイクロカテーテルへ挿入し、メッシュを完全に崩壊させる工程と、脳脈管からマイクロカテーテルを除去する工程と、を含む請求項45に記載の方法。
請求項47
マイクロカテーテルから治療または診断カテーテルを除去する工程を含む、請求項45に記載の方法。
請求項48
治療カテーテルから塞栓材料を配備する工程を含む、請求項45に記載の方法。
請求項49
治療カテーテルから塞栓コイルを配備する工程を含む、請求項45に記載の方法。
請求項50
治療カテーテルから塞栓塊を配備する工程を含み、塞栓塊は身体が吸収した溶媒を含み、そこに溶解した物質を硬化させる、請求項45に記載の方法。
請求項51
メッシュ内に血栓物質をトラップする工程を含む請求項44に記載の方法。
請求項52
メッシュ内にトラップされた血栓物質の塊を完全に崩壊させる工程を含む、請求項51に記載の方法。
請求項53
虚脱した血栓材料を少なくとも部分的にガイドカテーテルへ抜去する工程を含む、請求項52に記載の方法。
請求項54
ガイドカテーテルの先端部分を拡張し、血栓物質のトラップを容易にする工程を含む、請求項53に記載の方法。
請求項55
患者の血管からガイドカテーテルおよびマイクロカテーテルを除去する工程を含む、請求項54に記載の方法。
請求項56
基端側シャフト部材および先端側シャフト部材は一体化されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項57
基端側シャフト部材および先端側シャフト部材は、同じ軸方向に長尺状である構造に含まれる、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項58
基端側シャフト部材および先端側シャフト部材は互いに対し固定されており、基端側シャフト部材の中央ルーメンおよび先端側シャフト部材の中央ルーメンは、動作可能に接続されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項59
先端側シャフト部材および可変長部材は、同じ軸方向に長尺状である構造である、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項60
基端側シャフト部材および可変長部材は、同じ軸方向に長尺状である構造である、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項61
先端側シャフト部材および可変長部材は一体化されており、先端側シャフト部材と可変長部材との中央ルーメンは、動作可能に接続されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
請求項62
基端側シャフト部材および可変長部材は一体化されており、基端側シャフト部材と可変長部材との中央ルーメンは、動作可能に接続されている、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
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